真夜中に齧る

2012年01月24日 22:51

寝る前に小腹がすいたといって何か食べると、当然のことながら太ります。

食べてすぐ寝てしまうとカロリーが消費されないからだとか、

夜はホルモンの関係で食べたものが脂肪になりやすいとか、いろいろ言われますが、

一番の原因は「『小腹がすいたから』という理由で、

寝る前でもすぐ口に何かを入れてしまうような生活習慣」にあると思われます。

私の家にも「ちょっと小腹がすいたとき用」にパンが常備してあり、

まあこれは夜、私が布団の中で目を覚ますと現れる

「天井にはりついてこちらを見下ろしている血まみれの女」()にいつも

何か食べるものはないのかと訊かれるせいでもあるのですが、

私自身も、夕飯が早かったり寝るのが遅くなってお腹がすいたときにちょくちょく、

戸棚をあさってこのパンをぱくついたりしていました。

 

太りました。

 

幸い、その後すぐに熱を出したせいで、体重の方はすぐもとに戻ったのですが、

寝る前にパンなどぱくつくのはよろしくない、と反省いたしました。

 

とはいえ、小腹がすいたままでは眠れません。

そこでパンのかわりに何か、カロリーの低いものを常備することにしました。

調理せずにさっと食べられ、満腹感があり、しかもカロリーの低いもの。

そうだ、キュウリだ!

 

というわけで、冷蔵庫の中に常時、

数本のキュウリをごろりと転がしておくことにしました。

確かに、満腹感はありました。

キュウリというやつはけっこう重量があって食べごたえがあるのに、

成分のほとんどが水なのでローカロリーなのです。

ついでにビタミンCもとれて一石二鳥です。

ですが。

ある夜、風呂上がりで濡れた髪のまま生のキュウリをぼりぼりとかじっていた私は、

ふと気付きました。

 

これは完全にカッパだ。

 

キュウリはやめました。

では、キュウリ以外に、すぐ食べられて満腹感があってローカロリーなものが、

何かあるでしょうか?

 

というわけで、今度はコンニャクを常備することにしました。

コンニャクはぐにぐにして食いでがある反面、

その成分ときたらキュウリ以上に水分ばっかりで、ローカロリーったらありません。

しかも整腸作用の他、血糖値やコレステロール値を正常に保つ効果もあります。完璧です。

ですが。

食べてみて分かったのは、

「板コンニャクをそれだけで延々食べ続けるのは、なんか辛い」

ということです。確かに食欲はおさまるのですが、

なんだかガムを与えられた犬のような気分になってきます。

それ以前に、夜な夜な暗い台所で冷蔵庫を開け、

板コンニャクをはむはむ、もぐもぐと齧っている姿は、やはり何かの妖怪です。

結局、コンニャクもやめました。

 

はてさて、人間のまま空腹感をごまかす方法はないものでしょうか。

 

 

※『まもなく電車が出現します』及び『いわゆる天使の文化祭』のあとがきを御参照下さい。

スポンサーサイト


最新記事