飛行機は嘘で飛ぶ

2013年04月01日 19:41

1年に1度、○○のことを考える日」というのが、暦の中には時々あります。

1231日は大晦日。1年を振り返り、「今年はこうだったなあ」と考える日です。

815日は終戦記念日。日本人にとっては戦争と平和を考える日です。

91日は防災の日。防災意識を新たにする日です。

もっとも現在ではこれに117日と311日が加わってしまっています。

これ以上増えないことを祈りますが、絶対にそうはいかないことを確認する日でもあります。

 

その他にもまだまだあります。

たとえば911日は、アメリカ人にとって戦争とテロのことを考える日でしょう。

423日は本好きの人にとって、自分たちがマイノリティであることを考える日です。

1224日は自分がひとりぼっちであることを、

214日と314日は自分がもてないことを、それぞれ確認する日です。

1031日はこの世界がオバケに満ちていることを確認する日ですし、

それぞれの誕生日は自分がもう若くないことや、自分が大人になったことを確認する日です。

みんな1年を通して、いろんな日にいろんなことを確認しながら生きています。

そして41日も、そうした「考える日」の1つだと思っています。

 

41日はエイプリルフールです。嘘ついていい日です。

みんな「今日なら許される」ということで、ここぞとばかりに嘘をつきます。

むしろ同調圧力の強い日本では、何か嘘をつかないといけない空気になっちゃってます。

それゆえ、周囲のあらゆる情報が嘘に見えてきます。

「スマホ普及率は現在4割超」は嘘かもしれないし、

「ヒッグス粒子の存在を確認」も嘘かもしれないし、

インスタント食品のパッケージについている「こちら側のどこからでも開けられます」も嘘。

飛行機が空を飛べるのも嘘なら、空が青いのも嘘。

地球が丸いのが嘘なら、隣のこの人が確かに存在しているという事実も嘘。

ニュースも会話も物理法則もみんな嘘かもしれない。

自分が確かに自分であり続けているというも嘘で、

今の自分は先月頭くらいに新造された別の自分で、

同じ自分であると思い込んでいるだけかもしれない。


4
1日になると、毎年そういう不安に襲われます。

ちょうどいいので41日には1年に1度、あらゆることを疑ってみています。

そして他のすべての「考える日」が1年に1度、

放置しておくと腐る何らかのものの手入れをする日であるのと同様、

41日も、あらゆることを「嘘かも」と疑うことで偏見や妄信を払い、

自尊心が傷つくのが怖くて確認することを避けていた自分の性質を直視する、

おそろしい日のような気がしています。

 

そういえば「飛行機がなんで飛べるのかは解明できてない」というのは嘘なんだとか。

まあ、飛べますよね、あれ。

離陸前とか見てると、飛行機ってすごい頑張って加速してます。

あれで「お前、実はなんで飛べてるのか分かんないから」とか言ったら可哀想すぎますし。



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