おひとりさまについて(注意喚起)

2015年07月29日 22:35

この間、同業の方と会い、最近の若い人はおひとりさまを知らない、と聞きました。

そんなことはないだろうと思ったので、後日、編集さんにも訊いてみたのですが、

編集さんも知らないようで、「おひとりさまって何ですか?」と訊き返されました。

その編集さんは若い方なので、ああ本当に今の若い人は知らないのか、と頷きました。

よく考えてみれば、私もおひとりさまのことは九十九里の祖母から聞いたわけでして。

あれは祖父母世代から孫世代へ伝えるもので、

親が子に直接言ってはいけないのだと聞いた覚えもあります。

だとすれば、祖父母と同居していない人が多い最近の世代では、

誰からも聞く機会がないまま大人になってしまった人もけっこういるのかもしれません。

このブログの趣旨と合わない話なので書くべきかどうか迷ったのですが、

このままですと手遅れになってしまうので、今、書いておくことにします。

おひとりさまへの対処法です。

おひとりさまに気をつけましょう。

 

おひとりさまは、1人の時にしか出ません。

1人暮らしなら常に出る可能性があります。

もちろん誰かと同居していても、自分だけが2階にいたり、

同居人が全員寝静まっていれば「1人」ですから、出る可能性があります。

実は「出る」というのは不正確な表現です。

あなたがもしこの文章を1人で読んでいるなら、今、すでにあなたの近くにいます。

ただし、おひとりさまは、常にあなたからぎりぎり見えない位置にいます。

なので、もしこの文章を読んで気になっても、

決していきなり後ろを振り返ったりしないでください。

振り返る時は、かすかでいいので、必ず振り返るそぶりを見せてから振り返ってください。

不意をついていきなり振り返らないでください。

いきなりさっと振り返るくらいなら大抵の場合は大丈夫ですが、

ごはんを食べているふりをしていきなり振り返るとか、

振り返るのをやめたふりをした瞬間にすぐ振り返ってみるとか、

そういう騙しをやらないでください。

そちらの方が危険で、本当におひとりさまを見てしまう可能性が大きいです。

おひとりさまを騙そうとしないでください。

また、1人の時に鏡を見る場合、必ず自分の顔だけに意識を集中させてください。

鏡に映っている自分の背後に焦点を合わせる時は、見るぞ、と思ってから見てください。

決して、不意をついていきなり背後に焦点を合わせたりしないでください。

もっといけないのは、他の鏡が映り込む位置に鏡を置くことです。

鏡の中に他の鏡が映り込んでいる場合、映り込んでいる鏡を決して見ないでください。

おひとりさまがそれに気付かず、見えてしまう可能性が大きいです。

また、視界の隅で戸が細く開いているのを見つけた場合、戸の隙間を見ないでください。

あからさまに見るなら大丈夫です。

横目で見たとしても、きちんとそちらに視線を向けて、はっきり見るなら大丈夫でしょう。

ですが決して、視線を動かさないまま、ぼんやりと視界の隅に入る戸の隙間に

意識を集中させるようなことはしないでください。

隙間のむこうからこちらを見ているおひとりさまが見えてしまう可能性があります。

こういったことは他のあらゆる状況にも当てはまります。

パソコンのディスプレイにうっすらと自分の顔が映り込んでいることに気付いたなら、

必ず顔だけに意識を集中し、それ以外の映り込んでいるものを見ようとしないでください。

夜、カーテンはしっかり閉めてください。

細く開いて隙間からガラス戸が覗いていたりすると、

ガラスに映ったあなたの背後のおひとりさまが見えてしまう可能性があります。

繰り返します。視界の隅や、鏡に映るあなたの背後を意識しないでください。

おひとりさまをだまさないでください。

細く開いた戸の隙間を視界の隅に置いたまま、

このまま待っていればおひとりさまがでるかも、などと考えないでください。

本当に出るかも、と思えば思うほど、本当に出ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というものを考えたわけです。

こういう怪しげな存在の話は好きなのですが、

どうしてもホラータッチになってしまうため、このブログの趣旨とは合わず。

さりとてこのまま夏というシーズンが終わっては手遅れになってしまうわけでして。

仕事で書ける機会もなさそうですし、ここに書くことにいたしました。

怖がりなのでホラー映画とか恐怖画像とかは一切見ないのですが、ホラーは好きです。

ちなみに、こういう話が好きな方には、漫画『不安の種』とその続編『不安の種+

おすすめです。(中山昌亮/秋田書店)

この世には「見なくていいもの」や「見えてしまうと危険なもの」、

「見えてしまった場合、関わらずに黙って通り過ぎるべきもの」があるようです。

スポンサーサイト


最新記事