ミステリ好き判別方法 コンバット編

2010年11月11日 19:18

「御器齧り」対策のため家じゅうに「コンバット」を設置しました。

これから冬が来るわけですが、あいつら冬でも平気で繁殖しますので、

攻撃の手を緩めてはなりません。

「コンバット」はきちんと6ヶ月ごとに設置し直しましょう。

自慢じゃありませんが、私は20歳の時に一人暮らしを始めて以来、

6ヶ月ごとに「コンバット」を設置し直すことだけは怠りませんでした。

家賃の支払いやメールの返信や試験に出席することは時折忘れましたが、

これだけは忘れたことがありません。


なぜ忘れずにいられたかというと、

この作業、やり始めるとけっこう楽しいからです。

駆虫効果を最大限にするためには、

やつらの侵入経路を正確に予測した上で設置しなければなりません。

というわけで、設置時には「御器齧り」の視線になって自宅を探索し、

「俺が奴なら、ここから入ってここに身を隠す……」

と推理することになります。

実はこれが、けっこう楽しいのです。

犯人になりきって敵の侵入経路を推理する私は名探偵か熟練のSPのようで、

我ながら恰好いいです。

まあ、客観的には床を這いまわったりしているわけですが。

楽しさの発生源はもう一つあります。つまり、「罠をはる喜び」です。

丁寧に設置した罠を眺めて、

「ひひひ。これは絶対ひっかかるぞ」

と一人、悦に入るわけです。

人間がもともと狩猟生活をしていたことを考えれば、

たぶんこれは本能的な喜びなのでしょう。

狩猟生活というと

「槍を持った原始人がヒョーとかホーとかいいながらマンモスを囲むの図」

が浮かびますが、

そういうのは、当時の人にとってはどちらかというと

「たまにみんなで集まってやる大仕事」という感覚であって、

原始人の日常業務というのは、

ちまちまと罠をはってマメに小動物を確保するという、

わりと地味なものだったのではないでしょうか。

華やかに見える職種の日常業務が実は地味、というのはままあることですし。

そう考えると、「罠をはる喜び」はなかなかに根深いもののようです。

そういえば、子供の頃は時折、遊びで落とし穴を作っていました。

たいていその落とし穴には誰もひっかからず、

帰る前にジャンケンで負けた奴が落ちることになるわけですが。

それにしても、推理の楽しさだの罠をはる喜びだの、

「コンバット」設置作業の楽しさは

ミステリを書いたり読んだりする楽しさと似ています。

ということは。

ひとの家を訪ねた際、

「コンバット」その他設置型駆虫剤の置き場所を見れば、

それだけでその人がミステリ好きかどうか判断できるのではないでしょうか!

妙に凝っていたらミステリ好きです。

いや、普通に「ミステリ好き?」って訊いた方が早いですけど。

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